バンドやろうぜ!

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OSIRIS 高良 京役・小林正典インタビュー

「解散寸前」とまで言われているOSIRIS。メンバー同士の気持ちがすれ違っている状態から物語がスタートしますが、何故こうなってしまったのでしょうか?

小林

彼らは一度メジャーデビュー手前のところまでいったのですが、とある理由で京はステージに立ち歌うことが出来なかったという事件があったんです。それでメジャーデビューの話は白紙に戻ってしまいます。その件も理由の一つですが、オシリスのメンバーはそもそもプロを目指すべく一致団結している感じが希薄なんですよね。ドラムの進がメンバーをまとめようとしてるんですが、ギターのレイは「とにかく早くメジャーデビューしたい」と焦っていますし、ベースの真琴は逆に非常にクールで冷めていて、バンド活動自体を医者になるまでの繋ぎとしか考えていないところもある。そんな彼らがどんな風に変わっていくのか、見守っていただけたらと思います。

「自分たちの音楽を貫きたい」という熱い想いはあっても、京はそれを伝えることができない不器用なタイプですよね。

小林

彼は喋ることが苦手で、言いたいことも上手く伝えられずに勘違いされてしまうため、自分から気持ちを周囲に発信することは滅多にありません。でも、歌でならその想いを全部乗せてぶつけることができる。自分も喋ることが苦手なので、歌でしか想いを伝えられないという気持ちはとても共感できました。ただ、真っ直ぐ過ぎるが故に気遣いがまるで出来ず、天然なところもあって……。作中でも「顔だけの残念なイケメン」と言われています(笑)。

そんな京が歌う『Voice』。どんな想いが込められているのでしょうか?

小林

Aメロの「どれだけの想いに この声は こたえられるか惑う」という最初のフレーズに集約されていると思います。これは僕の中でもテーマであり、どうやったら自分の気持ちが伝わるのか、このワンフレーズをどんな気持ちで歌っているのかを考えながら歌いました。OSIRISの曲は光と影でいえば影であり、全体的に重いので爽やかに歌うことだけはしたくなくて。シナリオの中で「自分の心の中の薄暗いドロドロした、形にならない物を吐き出すように、今まで歌ってきた」という台詞があるので、それを体現したいなという意識で臨みました。

最後にOSIRISの魅力を教えてください!

小林

王道のロックサウンドなBLAST、ちょっとアイドル的な要素を持ちながらバンドサウンドなFairy Aprilで、そしてアイドル寄りのポップなCure² tron。その中でダークなOSIRISは異質ですが、こういう「闇を抱えていて、その闇の中に光を見出す」楽曲を好む方もたくさんいらっしゃると思いますので、是非応援して欲しいですね。それぞれのバンドの物語を楽しみながら、ぜひ楽曲をプレイしてみてください!

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